複利攻勢

落ちこぼれ系会社員の投資ブログ

計算方法のまとめ

はじめに

当サイトで使用する投資成績の指標の計算方法をまとめておきます。

比率を出すためのベースとする金額は基本的に預金も含んでいます。 預金も資産運用の一形態に過ぎないという考え方なので、株式等と預金を区別していません。 預金の割合が高いと投資の利回りは株式だけと比べて、プラス方向・マイナス方向ともに小さくなります。

厳密さよりも、大まかな値をそこそこ手軽に出すことを重視しています。

年初来総額

その年の開始時点の総額に対して、現時点の総額が何%増減しているかを算出します。

例: 年初の100万円が現在120万円になった
→ (120 -100) / 100 = 20%

注意点は、総額なので給料やカード支払い等の入出金分を含んでいることです。 上の例で言えば、もし30万円追加入金しているとすると投資による増減は-10万円になります。 逆に支出の方が多い場合は投資の増減はその分プラスです。

資産全体で見れば投資以外の収入や支出も重要な要素なので、除外せずに求めます。 投資で爆損してもそれ以上に稼げば問題なし。

預金も含んでいるし、含み損益の税金も考慮せずそのままです。 あくまで見かけ上の総額だけで計算します。

月利

その月の開始時点の総額に対して、現時点の総額の増減額からその月の入出金分を除いた額の割合を求めます。

例: 月初の100万円が現在120万円になった。入出金は+10万円とする
→ (120 -100 - 10) / 100 = 10%

年初来総額は入出金分を含んでいましたが、月利計算する時は入出金分は除外します。 厳密にやるなら月のどの時点で入出金があったのかを考慮すべきですが、面倒なのでそこは無視します。 この例だとすべての入出金が月末にあったという扱いになると思います。

分母に入出金額の半分を反映させれば月の真ん中に入金したことになるので、投資成績の計算ではそうしようと思います。

修正ディーツ法(簡易)

毎月の月利を掛け合わせれば、入出金を含まない年間の投資成績をそこそこの精度で出せそうです。 しかし修正ディーツ法というより一般的な方法があるので、複数月の場合はこれを使いたいと思います。

考え方としては、まず入出金の金額を時期に応じて重み付けします。

例: 6か月間の場合、1か月目の入出金の重みは6/6、2か月目は5/6、3か月目は4/6、…、6か月目は1/6
毎月6万円入金した場合は、計算上は1か月目から順に6万円、5万円、4万円…、1万円入金したものとして扱う。

重み付けした入出金額と期間の最初の投資額を合計し、その期間の平均投資額を算出します。 毎月入金している分だけ投資額が変動しますが、平均投資額を使ってその期間中は常に一定だったと見なします

あとは投資による損益の平均投資額に対する割合を求めるだけです。 考え方は結構シンプルですね。以下計算例です。

実際の入金額: 6万円 × 6か月 = 36万円
重み付け後の入金額: 6万円 + 5万円 + 4万円 + 3万円 + 2万円 + 1万円 = 21万円
当初の投資額: 100万円
期間中の平均投資額: 100万円 + 21万円 = 121万円
投資による損益: 10万円
利回り: 10万円 / 121万円 = 8.3%

これも厳密にやるなら日割りすべきですが、面倒なので月単位で計算します。 上記のやり方だと月初にその月の全額を入出金した扱いになると思います。 重み付けの分子を0.5ずつ小さくすればその月の真ん中に、1ずつ小さくすれば月末に入出金した扱いになると思います。

月利の計算方法に合わせて重み付けの分子を0.5ずつ小さくして計算しようと思います。

のっちIRR

キャッシュ比率を高めたことによる機会損失も考慮した投資成績を算出する方法として、のっちIRRという指標を使います。 mentality-motivation.com

考え方は上の記事の通りです。

実際の算出方法としては、投資開始時点及び毎年のキャッシュフローを出してそれをエクセルのIRR関数に入れるだけです。 最終年のキャッシュフローは含み損益に対する税金(約20%)も考慮します。